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物流社員のコラム

【徹底解説】what3words(ワットスリーワーズ)とは?

みなさんこんにちは、「物流社員はつらいよ」管理人のものながれ(@butsuryuman)です。

「物流社員はつらいよ」では、物流社員に有益な情報を発信しています。

今回は、はじめての方でもわかりやすいように、次世代配送サービスwhat3wordsを徹底解説します。




郵便配達員 新人
郵便配達員 新人
配達先住所に東京都港区●●町●丁目って書いてあるけど、分譲地になっててよくわからない…今日もお客さんや上司に怒鳴られるんだろうな〜。今日もオワタナ

そんな経験、もうしなくて済むかも!?

2013年に画期的な検索サービス、what3words(ワットスリーワーズ)が開発されました。

what3wordsとは

what3wordsとは?

世界中どこでも3語で組み合わされた言葉で指し示すことができるジオコーディング。

2013年にクリス・シェルドリック氏とその友達によって発案された位置指標方法で、経度・緯度世界で30以上の言語に翻訳されている。

現在では配送・物流だけでなく、郵便サービス、自動者手配サービスでも世界各地で実用化されている。

ーWikipedia 引用

 

かんたんにいうと、世界各地の土地を3つの言葉の組み合わせで示すことができるシステム!

日本で言うなら、市区町村の吸収&合併で住所名が変更になっても影響を受けないメリットもある反面、地上からの高さは考慮されていないため、都市部では実用性が低いデメリットもある。

what3wordsの代表的な実用例

モンゴルの郵便配達サービス Mongol Postが全国の郵便配達にwhat3wordsを採用しました。モンゴルでは移動式の住居が主流のため、what3wordsの性格とマッチしているからである。
2016年のリオデジャネイロオリンピックで「Riogo」というマルチモーダル乗り換えアプリで採用されました。

地球上を57兆個に分割した3メートル四方のマス目(グリッド)を使用する。約40000語の英語(多言語は25,000語)が登録されていて、各マス目には3語の英語のアドレスが割り振られている。

ーWikipedia参照

what3wordsの使い方

次のような方法で3つの単語で組み合わされた位置情報を知ることができます。

what3wordsの使い方

①what3wordsの検索バーに建物、施設名称を入力する
②what3wordsのマップ上で検索したい位置にカーソルを合わせる

“Statue Of Liberty”(自由の女神)であれば「///planet.inches.most」と英語で表示されます。

例えば、「東京タワー」は「///けんぶつ・このは・はかり」で検索結果が出ました。↓↓

表記ルールは単純で、はじめに3つのスラッシュ「///」をつけて単語が割り当てられ、点で区切られます。

ちなみに、「トランプタワー」と検索したら「///やきいも・あるある・ふだん」でした。
日本語にすると斬新ですね笑

試しに、自宅や職場の住所がどんな組み合わせになっているのか検索してみてはいかがでしょうか。

興味があったら、what3wordsで住所検索してみましょう。

what3wordsの利点(メリット)

waht3wordsは物流業界において、どんなメリットがあるのかを解説します。

記憶しやすく、誤りを検出しやすく、明快な日常言語であること、専門性なく使用でき、音声入力がしやすい点

ーWikipedia参照

広義的にはそうかもしれませんが、配送・物流業界にとってはどのような利点があるのでしょうか。

配送・物流業界の利点
①陸でも海でも利用可能
②ドローンの将来性を高める
③元データ書き換えが不要

メリット1.陸でも海でも利用可能

世界中の土地をマス目を3メートル四方で区切ったので、「ここは海だから」とか「居住住所じゃないから」という言い訳も要らなくなります。

もう従来のように東経●●度●●分、北緯●●度●●分といった文字の羅列情報を扱う必要がありません。

メリット2.ドローンの将来性を高める

特に山間部に配達する際に重宝します。

孤立した配達先だと、配送コストが掛かってしまい時間の浪費も問題になっているからです。

ドローンを使うことで、配達先から直線的にモノを送り届けることがでます。
コスタリカでは実際にドローン配達で実用化されています。

メリット3.元データの書き換えが不要

座標ごとマス目で決まっているので、HDDカーナビみたいに、定期的にデータ更新は必要ないです。

市区町村の合併や分断で住所の表記内容に左右されないので、いつでも正確な位置データを取得できます。

多少のアップデートやマイナーチェンジが施されるかもしれませんが、Windowsみたいにソフトウェアアップデートに伴うセキュリティソフトのインストール・・といった面倒なことが無くなります。

what3wordsの欠点(デメリット)

デメリット1.大都市では不向き

上から見た図なので、それぞれ区切られているのはメリットを発揮しますが、高層ビルやマンションだと同じ位置情報なので大都市では不向きです。

現状のシステムを鑑みるに、あくまで広大な土地で公共的な用途で効果を発揮するアプリかと思います。

今後、Uber eats(ウーバーイーツ)といった配達委託サービスが増える中、建物の高さの情報をどう表示したらいいのかが課題ですね。

今後のwhat3wordsの実現性について

トラックの自動走行車、ドローンの無人配達化、様々な自動化が進む中で住所もより世界基準化が実現できるようになります。

開発者たちも2024年ごろにはwhat3wordsが世界基準の位置情報検索サービスとなっていると予想しています。




以上、次世代物流配送サービス「what3words」を解説しました。

何か質問・知りたいことがあれば遠慮なくご連絡ください。
Twitter(@butsuryuman)から受け付けております。

共に、このつらい業界を生き抜いていきましょう。

ものながれ(@butsuryuman)でした。

貿易事務
ものながれロジ男
ものながれロジ男です。現在の物流現場に限界を感じ、良き社員でいることに見切りをつけた物流社員。当サイトの管理人/貿易事務歴10年/現在輸入海貨業務担当
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