物流現場で人が消える…通関士も倉庫作業員もAIに奪われる時代がすぐそこに
「48%の仕事がAIに奪われる」──これは野村総研の予測ではありません。今、まさに物流業界で進行している現実です。
通関業務を丸ごとAIに――NEC『なんでも読めるくん®』の進化が止まらない
かつて通関書類の読み取りやデータ入力は、経験を積んだ通関士や貿易事務が手作業で行うのが当たり前でした。しかし、NECが開発したAI-OCR『なんでも読めるくん®』は、その常識を根底から覆しています。PDFやJPEG、さらにはFAX送信された書類まで、形式を問わず瞬時に読み取り、事前に設定した項目――船名、ETA、数量、重量、マーク番号、PO番号など――を正確に抽出します。驚くべきは、その処理速度で、複数枚のインボイスやパッキングリスト、B/Lをまとめてセットしても、わずか10秒ほどで申告や各種申請に必要な情報が整うのです。しかも単なる文字認識ではなく、文章の前後関係から文脈を理解し、正しい数値や名称を特定します。住友倉庫や三菱食品など、大手企業ではすでに導入が進み、書類処理時間は従来の3分の1以下に短縮。人の経験や知識を前提としていた業務が、今やAIに丸ごと置き換えられつつあります。この流れは一過性ではなく、むしろ加速する一方です。
倉庫でも“無人フォークマン”が実稼働──現役作業員も安泰ではない
書類業務だけではありません。倉庫現場では、自動フォークリフト(AGF)が続々実用化されています。
ハクオウロボティクスの「AutoFork」は、東京ロジファクトリー川越センターで2025年1月から本格稼働開始。エレベーター連携による多層階搬送も可能です。:contentReference[oaicite:2]{index=2}
さらに、山梨県北杜市では完全自動運転フォークリフトが稼働開始。人間の操作も不要で現場が回り始めています。:contentReference[oaicite:3]{index=3}
花王の豊橋工場でも2024年7月、日本で初めてトラックへの積み込み作業を完全自動化するフォークリフトが稼働中です。:contentReference[oaicite:4]{index=4}
・熟練のフォークマンの技術が、いまAIによって置き換わっている。
・人員補充せずとも業務が回る体制がすでに形成されつつある現実。
AIもロボも待ってはくれない──“無人化の波”はすぐそこ
NECのAI-OCRは実際に時間と人手を大幅に削減し、AutoForkなどの自動AGFも現場稼働。これらは「いつか来る未来」ではなく、「今この瞬間」進行中の変化です。
「AIがまだできない」「資格があるから安心」は、もう通用しない言い訳です。
今すぐ動かないと手遅れに──物流現場の人に必要な3つの対策
まとめ:生き残るのは、“動いた人”だけ
通関業務はAIに奪われ、倉庫作業はロボに置き換えられている現状。動かずにいて未来が変わることはありません。
あなたは、このまま「奪われる側」で終えますか?
それとも、“自ら選ばれる人材”へと羽ばたきますか?今、行動する人だけが、生き残れる未来を手にできます。