自動運転トラック商用化で物流は変わる
こんにちは。「物流社員はつらいよ」を運営している、ものながれロジ男です。
今回は、「実証」から「実装」へ。物流は新しい時代に入った、という若干おおげさなテーマでお伝えします。
物流業界ではここ数年、「自動運転トラック」のニュースを目にする機会が増えました。
しかし今回のニュースは、これまでとは少し意味が違います。
2026年7月27日、王子物流とT2は、関東~関西間で紙製品を運ぶ自動運転トラックの商用運行を開始しました。
ポイントは、「実証実験」ではなく、実際の荷物を継続的に運ぶ商用輸送が始まったことです。
物流業界に身を置く一人として、「未来が始まった」というより、「物流が現実的な解決策を手に入れ始めた」と感じました。
ドライバー不足を補うための技術
自動運転というと、「人がいらなくなる」と考える方もいるかもしれません。
しかし現場で働いていると、そうは思いません。
今の物流業界は、
- ドライバー不足
- 2024年問題による労働時間規制
- 幹線輸送の担い手不足
という課題に直面しています。
メーカーは製品を作れても、運べなければ売上になりません。
海貨業者は通関を終えても、トラックが確保できなければ荷物を届けられません。
つまり、自動運転は「人を減らす技術」ではなく、
物流を止めないための技術
なのです。
海貨担当者として感じる期待
私自身、海貨業務に携わっています。
コンテナ輸送では、「トラックが取れない」という理由だけで
納品計画が崩れることがあります。
もし幹線輸送が安定すれば、
- 配車計画
- 納品日程
- コンテナ返却
まで見通しが立てやすくなります。
自動運転は、物流会社だけの話ではありません。
メーカーにも、海貨にも、大きな影響を与える技術だと思います。
物流担当者に求められる仕事も変わる
これから重要になるのは、
「どこの運送会社へ依頼するか」
ではなく、
「どの輸送手段を組み合わせれば物流全体を最適化できるか」
という視点です。
自動運転、鉄道、船舶、AI配車。
これらを組み合わせる時代がやってきます。
物流担当者は「配車する人」から、
「物流を設計する人」へ
変わっていくのかもしれません。
まとめ
今回の商用運行開始は、自動運転技術が「実証」から「実装」へ進んだ象徴的な出来事でした。
すぐに全国へ広がるわけではありません。
しかし物流業界は、確実に新しい時代へ進み始めています。
私たち物流担当者も、新しい技術を学びながら、「物流を止めない仕組み」を考え続けることが必要なのではないでしょうか。
ニュース要約
王子物流とT2は2026年7月27日、関東~関西間(約510km)の幹線輸送で、紙製品を対象とした自動運転トラックの定期商用運行を開始しました。2025年10月から計4回の実証で安全性と輸送品質を確認した後、レベル2自動運転による商用輸送へ移行。2027年度以降にはレベル4自動運転サービスの実現を目指しています。
参考URL
・T2プレスリリース
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000093.000110471.html
・T2公式ニュース
https://t2.auto/news/


