「物流業界に興味がある?いいね。でも、君には犠牲になってもらいたくない。」
はじめまして。現役の物流社員、ものながれロジ男 です。
この業界は社会を支える重要な仕事だけど、甘くはありません。「初任給が高いから」「大手だから安心」 そんな理由だけで飛び込むと、後悔するかもしれません。
実際に働いてみると、長時間労働、休みが取りづらい現実、昇給がほぼない企業……そういう「求人には書かれていない真実」に直面することもあります。給与の額面だけを見て就職先を決めると、思い描いていた未来とは違う現実が待っているかもしれません。
だからこそ、この記事を読んでほしい。物流業界で働くリアルな実態を知り、就職先を慎重に選んでほしい。
君が後悔しないキャリアを歩めるように、「物流業界の就活で本当に見るべきポイント」 を、現役社員の視点で徹底解説します。
物流業界は社会を支える重要な仕事ですが、その分ハードな労働環境が問題視されています。最近では、企業の人材不足を解消するために初任給のベースアップが行われることもありますが、「初任給が高いから」といって安易に企業を選ぶと後悔することも。
この記事では、物流業界を目指す就活生が初任給の額だけで判断せず、本当に自分に合った企業を選ぶための注意点を解説します。
初任給の額だけで企業を選ぶのは危険!就活で注意すべきポイント

初任給の数字が高いと、つい「待遇が良さそう」と思ってしまうもの。しかし、その裏に隠された条件を見逃すと、入社後に「思っていたのと違う」と感じることも少なくありません。
初任給が高い=待遇が良いとは限らない理由

固定残業代込みの初任給に要注意
多くの物流企業では、「固定残業代込み」 の初任給を提示していることがあります。これは、あらかじめ一定時間分の残業代が給与に含まれているという仕組みです。
- 初任給に○○時間分の残業代が含まれているケース
例えば、「初任給30万円(固定残業代40時間含む)」という求人があったとします。この場合、基本給はもっと低く、40時間分の残業代がすでに含まれている可能性が高いです。 - 実際の残業時間が固定残業時間を超えた場合の扱い
もし実際の残業時間が40時間を超えた場合、超過分は追加で支払われるのか、みなし労働制で支給されないのかを確認する必要があります。 - 固定残業なしの企業と比較して本当にお得か?
固定残業代込みの給与より、基本給が高く、残業代が別途支払われる企業の方が結果的に年収が高くなるケース もあります。
昇給率が低い企業は将来的に厳しい
物流業界では、初任給が高く設定されていても 「昇給がほとんどない」 企業もあります。
- 初任給は高くても昇給がほとんどない企業の実態
「初任給30万円!」とアピールしている企業でも、5年後もほとんど給与が変わらない こともあります。 - 5年後・10年後の給与モデルを確認する重要性
企業の過去の昇給実績を確認し、長期的に安定した収入が得られるのか をチェックしましょう。 - 若手のうちに転職を考えないと年収が上がらないリスク
昇給が期待できない企業に入社すると、将来的に転職せざるを得ない状況になることも。
福利厚生の充実度もチェックすべき
給与以外の福利厚生 も年収に大きく影響します。
- 住宅手当・家族手当の有無が年収に大きく影響
家賃補助や扶養手当がないと、実質的な手取りが大きく減る 可能性があります。 - 退職金制度の有無で将来の資産形成に差が出る
退職金制度がない企業に入社すると、将来の貯蓄計画が厳しくなる ことも。 - 企業型確定拠出年金(DC)や社員持株制度の活用
将来的な資産形成のために、年金や持株制度の有無を確認することが重要 です。
高い初任給の裏に隠れる「見えない負担」

長時間労働が前提の企業もある
- 週○○時間以上の勤務が常態化している業界・企業の特徴
物流業界では、長時間労働が当たり前になっている企業も多い です。 - みなし労働制・裁量労働制の落とし穴
これらの制度が適用されると、長時間働いても残業代が支払われない ことがあります。
休日の少なさや有休取得率の実態
- 週休○日制と完全週休2日制の違いを理解する
「週休2日」と書かれていても、完全週休2日制とは限らない ため、注意が必要です。 - 有休が取得しやすい企業かどうかの見極め方
有休消化率の低い企業では、実際に休める環境ではない ことが多いです。
初任給だけでなく「生涯年収」を意識する

賞与や手当の有無で年収が変わる
- 基本給+賞与のバランスで収入を考える
初任給だけでなく、賞与や手当を含めた年収を計算することが重要 です。 - 賞与がない・低い企業は年収ベースで見ると損
賞与がないと、年収ベースで考えたときに意外と低い ことがあります。
キャリアアップできる環境か確認
- 研修・資格取得支援が充実しているか
スキルアップできる環境がないと、将来的なキャリアが限定される ことも。 - 若手の昇進・昇給実績をチェック
若手がどれくらいのスピードで昇進しているかを確認しましょう。
企業選びの際にチェックすべきポイント
労働時間・残業時間の実態をリサーチ
- 就職四季報・口コミサイトの活用方法
実際の労働環境を知るには、口コミやOB・OGの話を参考にすることが大切 です。
実際に働く社員の声をチェックする方法
- 説明会・会社見学で確認すべきポイント
企業説明会や見学を活用して、実際の職場環境を確かめましょう。
まとめ
物流業界はやりがいのある仕事ですが、企業選びを誤ると 厳しい労働環境に苦しむ可能性 もあります。初任給の額に惑わされず、長期的に安定したキャリアを築ける企業を選ぶことが大切 です。